不登校

不登校の子ども、スマホとの上手なつきあいかた

不登校

ほとんどの学校は持ち込みを禁止しているので、通えているお子さんがスマホ依存になることは少ないと思いますが、

不登校のお子さんは家に居て一人で過ごす時間が多いので、一旦スマホを与えてしまうと、ほとんどを時間をスマホとゲームに費やしてしまいがちです。

ずっとスマホで動画を見たりゲームをしたりしているだけの我が子に、このままでいいのだろうか?と不安になるのは、不登校のお子さんのことを考える多くの親の悩みの種ですよね?

それでは、不登校のお子さんにはスマホを与えてはいけないのでしょうか?一旦与えたスマホも取り上げるべきでしょうか?

答えは否です。

うまく付き合えば、子どもたちのこれからの人生の優秀なパートナーともなりえるこの新しいテクノロジーとの接点を子どもたちから奪ってしまうのは大きな間違いです。

このブログでは、不登校の子どもがスマホと上手につきあうための方法を解説し、実際の体験談から効果のほどを御報告いたします。

不登校のこどもと付き合ううえで常に意識しておくべきこととは

まず最初に、常にお子さんの「心の三大欲求」つながり有能感自発性を意識しておきましょう。ほかの記事でも説明していますが、不登校になったお子さんのやる気を削がない為には、「心の三大欲求」を満たしてあげることがとても重要です。 

そして、お子さんにとってスマホは社会とのつながりのためのたいせつなツールです。

強制的に取り上げてそのつながりを絶たせることはやってはいけません。お友達とのつながりは保たせてあげながら上手につきああう方法を親子で話しあいましょう。

不登校のこどもがスマホと上手につきああう3つの方法

不登校のこどもがスマホと上手につきあう方法としておすすめするのは次の3つです。

  • 親がモデルになる
  • 使わない時は離れた場所に隔離する
  • スマホの替わりになる健康的な生活習慣を身に着けさせる

順番に解説します。

親がモデルになる

耳の痛い話から始めましょう。

お子さんがスマホ依存にならない為に最初にやるべきこと。それはまず親自身がスマホ依存から抜け出すことです。

あなたがスマホ依存と無縁な生活をされている場合は、すいません。ここは飛ばして読んでください。

あなたが、御自分もスマホ依存じゃないかなと心当たりのあるかたなら、スマホの使い方にしっかりとしたルールを決めて、御自身でそれを子どもの目の前で実行してみせましょう。

親がスマホ依存のような状態にいたままでは、子どもにスマホへの依存をやめさせるのは難しいことをご理解ください。

アップルの創業者、スティーブ・ジョブスが、我が子にはiPhoneやiPadを自由に使わせなかったというのは有名な話です。

スマホやその中でうごめくアプリは、それを作った本人でさえも我が子から遠ざけようとするほど、恐ろしく巧妙に、使う人々を引き付け続けるるようにデザインされています。

だからと言って、子どもたちの人生の優秀なパートナーともなりえるこの新しいテクノロジーとの接点を子どもたちから奪ってはいけません。

ジョブズは子どもたちのスマホの使用を制限する一方で教育に多大な情熱を注いでいました。その後もアップル社として教育の場でテクノロジーを活用する研究は進んでいます。※アップルのデザイン、学びでパワーを発揮します。

大切なのはスマホに巧妙に組み込まれている、ユーザーの興味を常に引き付けておこうとする仕組みをしっかりと理解し、親自身が、スマホに振り回される人から スマホを使いこなす人に変わることです。

不登校のお子さんのスマホべったりな生活がまずいと考えるならば、まずはご自身がスマホの仕組みを理解し、スマホとの付き合い方のルールを決めて実行し、スマホ依存を克服しましょう。

私もかなり強いスマホ依存を自認していましたが、次男の不登校とスマホ依存について考え始めたことがきっかけで、自身とスマホとの付き合い方について根本的な見直しを行いました。

チェックしてみてわかったことですが、私は多くの時間をスマホに奪われていることに気づきました。見直しを行うことで、飲酒習慣をやめた時と同じかそれ以上の時間を手に入れることができました。

自身のスマホへの依存度をチェックして対策をとることは、すぐにQOL(Quolity of life)=(生命の質、生活の質、人生の質)の改善に繋がります。

不登校のお子さんのスマホ依存改善の為だけでなく、あなたご自身のためにも、スマホ依存度のチェックと対策をおすすめします。

使わない時は離れた場所に隔離する

次に、すでにスマホ依存状態にあるお子様には少し難しいかもしれませんが、とても効果の高い方法をご説明します。

方法はシンプルで、「スマホを使わない時は別の部屋においておく」です。

まずは親の側が実際にやって見て、効果が確認できたらお子様と話し合ってすすめます。親が継続して、その効果を実感することが大事です。

嫌われる勇気のベストセラーで日本でも知られるようになった心理学者、アルフレッド・アドラーは「すべての人間関係は横の関係であるのがふさわしい」と言っています。

親ができないことを子どもにだけ薦めても、子どもは聞く耳を持たないでしょう。

お子さんがスマホを使わないときは別の部屋においておく、についても、「心の三大欲求」の中の有能感自発性を満たす為に、小さな目標から始めます。

親はいくつかの選択肢を用意するところまでにして、どういうときにスマホを別の部屋においておくかはお子さん自身で決めてもらいましょう。

習慣を変えていくのは一朝一夕にはできません。小さな目標をたてて、時間をかけてじっくり取り組んで、少しづつ進んでいきましょう。

不登校の子どもをスマホ依存から抜け出させる為にまずやってみたこと

スマホは使いこなせばとてもいい道具だけど、ずっとスマホばかり見ているのはヤバイという事を説明し、自分でも食事、仕事、就寝時はスマホを別の部屋において見せてから、次男と丁寧に話し合いました。

選択肢を3つ用意し、本人に選んでもらって、まずは寝る時はスマホをリビングに置いておくことにしました。

以前、半ば強制的にベッドでのスマホを禁止しようとした時は、動画を見ながらじゃないと眠れない、とか、目覚ましに使っているのでスマホがないと起きられない、などと言って抵抗していましたが、

本人に決めてもらったのがよかったようで、今回は誰かに言われなくても、スマホをリビングに置いてからベッドに入るようになりました。

そのことが、次の対策にスムーズにつながったことは、私自身もそれほど期待していなかった効果でした。

不登校のお子さんがスマホ依存から脱却するために必要なのは、スマホ以外の健康的な習慣を取り入れて定着させること、なんですが、

就寝時にスマホを別の部屋に置くことができるようになった翌日から、次男は朝、自分の力で起きられる人になったんです。

スマホの替わりになる健康的な生活習慣を身に着けさせる。朝散歩の4つの効果

スマホをベッドに持ち込まない習慣ができて、お子さんが朝自分で起きられるようになったら、ご一緒に朝散歩をされることをおすすめします。


朝散歩は、精神科医樺沢紫苑さんが繰り返し提唱されている、心と体を整える為におすすめの習慣です。その効果は主に次の4つになります。

  • セロトニンの活性化
  • 体内時計のリセット
  • ビタミンDの活性化
  • コミュニケーションの向上効果

セロトニンの活性化

朝の光を浴びることで、脳内のセロトニンという物質が活性化します。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させ、ストレスを軽減する効果があります。

不登校のお子さんが朝散歩をすることで、このセロトニンの活性化を促し、心の安定につながる可能性があります。

体内時計のリセット

朝の光は、私たちの体内時計をリセットする効果もあります。

体内時計が整うと、生活リズムが安定し、睡眠の質も向上します。

生活が不規則になりがちな不登校のお子さんが朝散歩をすることで、生活リズムを整え、社会生活に適応する一助となるでしょう。

ビタミンDの活性化

朝の日光浴は、ビタミンDの生成を促進します。ビタミンDはお子さんの骨の健康を維持するだけでなく、免疫機能の調整にも関与します。

不登校のお子さんが朝散歩をすることで、ビタミンDの生成を促進し、全体的な健康状態を改善する可能性があります。

コミュニケーションの向上効果

朝散歩は、親子で一緒に行うことで、コミュニケーションの機会にもなります。

自然の中でリラックスした状態で会話をすることで、親子の絆を深め、お子さんの心のケアにもつながります。

以上、樺沢紫苑さんが提唱する朝散歩の効果を、不登校のお子さんにどのように活用できるかを考えてみました。

朝散歩は、身体的な健康だけでなく、心の健康にも良い影響を与えます。ぜひ、この機会に朝散歩を始めてみてはいかがでしょうか。

参考書籍

樺沢紫苑さんの提唱する朝散歩の効果について、より詳しく学びたい方には、以下の書籍をおすすめします。

  1. 『学びを結果に変えるアウトプット大全』
  2. 『今日がもっと楽しくなる行動最適化大全』
  3. 『精神科医が教える ストレスフリー超大全』

まとめ

不登校の子どもがスマホと上手につきあう為に親ができることは次の3つです。

  • 親がモデルになる
  • 使わない時は離れた場所に隔離する
  • スマホの変わりになる健康的な生活習慣を身に着けさせる。

個人差はありますが、我が家では実際にやってみて、すぐに効果が実感できました。

朝から晩までずっとスマホばかり見て過ごしていた不登校中の次男が、就寝時にスマホをリビングに置いておくようになって以来、雨の日以外はずっと二人で散歩をしています。

言葉少なめだった次男が、朝日の中を二人で歩くうちにだんだんと話をするようになりました。

次男がスマホとゲームに向かう時間はまだまだ長すぎるに違いないのですが、強制的に取り上げようとした頃と違って、親子の会話は増えて、表情も明るくなり、家の手伝いもやってくれるようになりました。

不登校のお子さんがスマホばかり見てるのでご心配な方にはおすすめします。


最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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